配属希望の卒研生・大学院生のために
基礎知識
当研究室では、コンピュータを駆使した理論物理、計算物理の研究スタイルを取っています。測定装置を用いた実験的研究は一切行っていません。数式(紙と鉛筆)とコンピュータだけが我々の武器です。光と物質がつくる量子物理学の世界に対して、憧れと情熱のある学生の方を歓迎します。研究室に入るに当たって、学類一年次の重点基礎科目に精通していることは当然のことながら、電磁気学I、III、III、量子力学I、IIをよく理解しておく必要があります。そのほか、固体物理学、光物性工学、量子光学、統計力学I、IIなどについての知識がある程度要求されます。また、数値計算が必要になりますが、予備知識は差し当たって必要ありません。
卒研生
卒研生の場合、4月に配属された後、進路、学力、テーマなどを考慮してグループ分けをします。各グループごとに担当教官を配し、きめ細かな指導を行います。とりわけ、学力優秀で、なおかつ大学院進学後も当研究室で学位(とりわけ、博士号)取得を希望する学生には、特に進んだ内容の研究指導を実施します。これにより、大学院進学後4年間での博士号早期取得を目指します。夏休み前は、週1,2回のゼミが研究室での主な活動になります。夏休み中はゼミ活動は一時休止し、大学院受験等のための自主的な勉強を行って構いません。9月初旬に、個々の卒研テーマを決定し、担当教官のもので過去の学位論文や関連論文などを読みながら、テーマ内容の理解を深めます。1月頃から卒業論文執筆および発表準備に取りかかります。発表は、例年2月上旬です。
大学院生
大学院前期博士課程(修士課程)学生の場合、入学早々に担当教官と修士論文テーマを決定します。担当教官による個々の指導のほかに、週1,2回のゼミでテーマに関する文献購読をし、研究の進捗状況のチェックなどを行います。そのほかに、9月以降は卒研生を含めた全体ゼミを行い、自分以外の研究テーマに関する視野拡大や研究室の活動の全体像の把握を行います。また、大学院セミナーや学会での発表に向けた練習も行います。随時、他の研究グループの研究者を招聘し、講演をお願いすることもあります。大学院後期博士課程学生の研究・教育活動もこれに準じます。