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Updated on February 5, 2013 | |||
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理系のための実践フランス語講座: めざせ英語+One! (鈴木義和) | |||
目次 | |||
01 パソコンの日本語環境のままで、日仏混合文を効率良く書くには? (2013/2/4) 02 フランス語のスペルチェック Office Language Pack (2013/2/4) 03 SNCF(フランス国鉄)でTGV等のチケットを購入する (2013/2/5) |
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01 パソコンの日本語環境のままで、日仏混合文を効率良く書くには? (2013/2/4) パソコンで日仏混合文を書く方法はこれまでに色々と紹介されてきました。各大学の仏文科などで紹介されている一番メジャーな方法は、コントロールパネルの「地域と言語」から「キーボードと言語」を選択し、キーボードにフランス語(カナダ配列)を追加し、入力を切り替える、というものです(Windows7の場合。バージョンが変わるとコントロールパネル内での場所が変わりますが、手順は基本的に同じです。)。 カナダ配列というのがポイントで、日本語キーボードとさほど大きな違いがなくフランス語特有のアクサン記号などが入力できるようになる、というものです。この方法のメリットは、ソフトを問わず、どんな場合でも思ったようにフランス語のアルファベを自由に入力できる、という点でしょう。ただ、さまざまな記号の位置も変わってしまいますので、実際には覚えるのが結構大変です。 筆者は色々と試してみたのですが、「フランス語を入力するのは、MS-Word上に限る」と制限した上で、キーボードショートカットに、特殊文字を割り当てるという方法にたどり着きました。 フランス語で通常使う"特殊文字"(フランス語では通常の文字なのですが、あえてこう書いています)は、 アクサン・テギュ付きのe アクサン・グラーブ付きのa, e, u アクサン・スィルコンフレクス付きのa, e, i, o, u トレマ付きのe, i, u セディーユ付きのc oとeの合わせ字 の14文字で、大文字にもアクサンをつけるとすると、28文字になります。 まれに、人名などでトレマ(むしろウムラウト)付きのa, oも見かけますのでこれもついでに登録することとします。MS-Wordで、デフォルトのショートカットにかぶっておらず(or かぶっているかもしれないが、使っていない)、入力がしやすい順に割り当てていきます。 一番頻度が高いのが、アクサン・テギュとアクサン・グラーブなので、CtrlかAltを組み合わせるだけで入力できるようにしました。スィルコンフレクスはさほど頻度が高くないので、AltとCtrlの組み合わせ、トレマもさほど頻度が高くないので、ファンクションキーとの組み合わせにしています。また、セディーユ付きのcやoとeの合字はAltと組み合わせることにしました。 アクサン付きの大文字を自分で書くことは実際には少ないです(フランス人ネィティブ研究者2名に確認済み)。ただ、新聞等ではアクサン付きで書かれていますので、それぞれに、Shiftを組み合わせて登録してあります。 Table. MS-Wordへの割り当て例 鈴木式です。試す方は自己責任でお願いします(^^;) ![]() (なお、MS-Wordでユーロ記号はAlt+Cntl+eにデフォルトで登録されています。スィルコンフレクス付きのeとかぶりますので、ユーロ記号の方をAlt+ F12に割り当てました。) これで、MS-Word上だけですが、いちいちキーボード入力形式を切り替えることなく、フランス語をかなりスムーズに入力することができるようになりました。この方法は、他言語にも有効ですので、お試しください。スラブ系言語等ではダイアクリティカルマークのついた文字がさらにたくさんありますので、上記の方法ではちょっと難しいかも知れません。文字コードに気をつければ、コピーペーストでそのままメール等にも使えます(Unicode推奨)。 なお、フランス留学する人で、現地の測定機器などを使う必要があり、フランス語にどっぷりつかるのであれば、AZERTY配列のフランス語キーボードの打ち方を身に着けることをおすすめします。(3日ほど練習すれば、大体覚えられます。) (筆者はフランス語のハードウェアキーボードも持っていますが、2006-2007年の留学時以降はほとんど使っていません。フランス人の研究者が来日された時に貸し出すと重宝されます) |
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02 フランス語のスペルチェック Office Language Pack (2013/2/4) 以前のバージョンのOffice(~2007まで)では、多数の言語のスペルチェッカーが一体となった、Proofing Toolsというものがオプション販売されていました。Word2000を愛用していた筆者は苦労してProofing Tools 2000を入手したので、Word2000をなかなか手放せなかったのです(Proofing Tools 2000を欲しいと思った時には生産終了していましたので、量販店を色々と探しました)。 1年前にようやくOffice2010に乗り換えたのですが、もちろんProofing Tools2000との互換性はありません。Office2010では、Proofing Toolsに代わって言語グループごとに「Office Language Pack 2010 」をマイクロソフトからダウンロード購入する、というシステムがとられています。 この解説を開始した2013年2月に思い切って購入することにしたのですが、価格は3255円でした。WebでWindows LIVEのアカウントを登録し、クレジットカードで支払うと約428 MBの大きなインストールファイルをダウンロードできます。インストールには数分かかります。途中フランス語でインストールが進みますが、なんとかなります。Officeを起動するとフランス語もスペルチェック言語に指定できるようになります。これは結構楽しいです。(Netには無料でダウンロードする方法、といった怪しいページもありますが、利用する場合は必ず対価を支払うようにしましょう。) どうしても安くすませたい方には、Open Office等を利用することでフリーのスペルチェッカーを利用するという手がありますが、私は3255円の元を取るべく、ガンガン利用する方をおすすめします。スペルチェックのほかに類義語検索も可能で、結構気に入っています。残念ながら動詞の活用といったところまではチェックしてくれませんので、そこは頑張って勉強しましょう! |
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03 SNCF(フランス国鉄)でTGV等のチケットを購入する (2013/2/5) このサイトを読んで下さっている方には、近々学会でフランスに出張する、という方もおられることだと思います。以前からSNCF(フランス国鉄)のチケットを日本国内からネットで購入することは可能でしたが、結局、引き換えのために現地でSNCFの窓口に延々と並んだり、カルトブルー(フランス国内用のICチップ埋め込みクレジットカード)がないと決済できなかったり、ということもありました。 数年前からは、少なくともTGV等のGrande ligneでは、日本国内から日本国内で発行された通常のクレジットカード決済、E-チケット発券までが可能となっています。(在来線は、今のところ、購入は可能ですが、窓口で乗車券との引き換えを行うことになります。郵送オプションもあるようですが、私は試したことがありません。)今回は、この手順をフランス語を解説しながらみていきましょう。 まず、SNCFのチケット購入サイト、http://www.voyages-sncf.com/ にアクセスします。フランス語ですが、フランス語未修者の方でも大体の感じはわかると思います。 |
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上記のような画面になると思います。このサイトから航空券やホテルの予約もできるのですが、「餅は餅屋」の格言どおり、列車の予約にとどめておくのが無難です。 ここでは、例として、パリ⇔ストラスブール間の往復を試してみましょう。(できれば、ガイドブックなどが手もとにあると便利です) ストラスブール行はパリ東駅での発着ですが、東駅とは知らなくてもOKです。Paris (Toutes gares intramuros)を選んでおけば、7つのパリ市内の駅の中から適当なものを選んでくれます。 ということで、DépartにParis (Toutes gares intramuros)、ArrivéeにStrasbourgと入力します。正しいスペルが分からなくても、先頭の数文字を入れれば候補がでてきます。往復であれば、Aller leとRetour leに日付を入力します(カレンダーのボタンをクリックして選択)。À partir deには乗車予定より少し早めの時刻をプルダウンして入力します。ここで、グレーのHoraires seulsのボタンを押せば時刻表の確認のみができます。青のRechercherボタンを押せば、時刻表の確認から、予約・購入へとすすめます。 そのほか、1等席、2等席の選択や、随行人数、年齢の入力欄があります(26~59歳以外では、ジュニアあるいはシニア割引が効くことがあります)。 ここまで入力すると次のような画面が表れます。日本の新幹線とは異なり、かなり本数が少ないのですが、平均して1~2時間毎に1本程度は走っています。ここで注目すべきは値段です。発車時刻が1時間違うだけで、2~3倍の値段になることがあるのです。国内の旅行代理店でTGVの手配をすると、定価ベースの金額+代理店の手数料で片道150ユーロ以上になってしまうことも多いのですが、自分で手配をすると片道30ユーロ程度から購入できるのです。 なお、同じ時間帯の同じ列車でも、一番安いチケット(交換・払い戻し不可)から出発まで交換・払い戻し手数料無料の高めのチケットなどがあります。「私は寝坊しない!」と自信のある方は、安い方にチャレンジしてみましょう。公費出張であれば、なおさらです。 …それでもストなどがあって先が読めないのがフランスですが(笑) 席の選択も可能ですが、思い通りの場所に座るのは難しいです。TGVの座席は向い合せ固定がベースなので、ずっと進行方向と逆向きというケースもあるのですが、フランス流と割り切りましょう。 ![]() このあと、帰りの列車の選択、決済と続きます。パリ以外のフランス国内に出張し、飛行機の国内線よりは列車を利用したいという方は是非参考にしてみてください。 シャルルドゴール空港発着のTGVも選べますが、飛行機が遅れた場合に乗り継ぎできないリスクがあります。夕方CDG着では最終のTGVがギリギリなので、旅慣れた方以外はおすすめできません。リスクを減らしたい方は、ブリュッセル行の場合など、「飛行機とコードシェア」されているTGVを選ぶというのも可能です。(以前、Air FranceでParis経由ブリュッセルを使ったのですが、案の定飛行機が遅れ、最終のTGVに間に合わず、別の飛行機に振り替えてもらったことがありました)。 羽田発の夜便などで早朝にCDGにつく場合は、遅れる可能性が少ないですし、朝の現地移動になりますので比較的安全です。空港直結のシャルルドゴール発のTGVを選ぶのも良いでしょう。 |
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