博士後期課程では博士前期課程の研究テーマを引き継いでさらに広く深く研究を行います。最近のテーマは卒業研究・博士前期課程の研究テーマと同じく、強磁性薄膜に電場をかけたときの磁気的性質についてのものです。意欲的に自分で研究テーマを見つけるということも可能です。
物質の性質を理論的に調べるために密度汎関数理論に基づいた第一原理計算が用いられています。そこで、密度汎関数理論の基礎から実際の計算手法までを研究室ゼミで勉強します。その他にも各自の研究テーマに関連した論文を必要に応じて勉強します。
学術雑誌や国際会議などで研究成果を発表する際に大変重要となるのが英語の能力です。英語を読み書きする能力はもちろん、国際会議で発表するためには英会話の能力も必要です。そこで、英会話も含めて英語について広く勉強しています。
コンピュータとプログラミングについては、卒業研究・博士前期課程に引き続いてより高度な知識を身につけます。パソコンを自作して Linux をインストールしたり、C 言語、シェルスクリプト、FORTRANについてさらに広く勉強したりします。
博士後期課程3年目のはじめくらいまでには計算を終え、博士論文のためのデータ解析を行います。残りの時間を使ってじっくりと博士論文を書き上げます。論文の書き方についても卒業論文・修士論文のときよりもさらに詳しく勉強します。