博士前期課程では卒業研究のテーマを引き継いでさらに広く深く研究を行います。最近のテーマは卒業研究のテーマと同じく、強磁性薄膜に電場をかけたときの磁気的性質についてのものです。意欲的に自分で研究テーマを見つけるということも可能です。
物質の性質を理論的に調べるために密度汎関数理論に基づいた第一原理計算が用いられています。そこで、密度汎関数理論の基礎から実際の計算手法までを研究室ゼミで勉強します。その他にも各自の研究テーマに関連した論文を必要に応じて勉強します。
学術雑誌や国際会議などで研究成果を発表する際に大変重要となるのが英語の能力です。英語を読み書きする能力はもちろん、国際会議で発表するためには英会話の能力も必要です。そこで、英会話も含めて英語について広く勉強しています。
コンピュータとプログラミングについては、卒業研究に引き続いてより高度な知識を身につけます。パソコンを自作して Linux をインストールしたり、C 言語やシェルスクリプトについてさらに広く勉強したりします。博士後期課程への進学を希望する場合は FORTRAN も勉強します。
大学院2年目の11月の末くらいまでには計算を終え、修士論文のためのデータ解析を行います。12月と1月の2ヶ月を使ってじっくりと修士論文を書き上げます。論文の書き方についても卒業論文のときよりもさらに詳しく勉強します。